子供にイライラしてしまう。まだ2歳なのに、、、、。2歳児に怒ってしまうのは親として失格なのではないかと落ち込みやすいですよね。けれど、2歳は自我が強くなり、自分でやりたい気持ちが大きくなる一方で、気持ちをうまく言葉にできない時期です。大人から見ると反抗しているように見えても、発達の途中で起きやすい反応でもあります。自分を責めるより先に、2歳らしさと親の消耗の両方を見ていくと、少し向き合いやすくなります。今日は、しんどい時に今夜からできる整え方を順番にまとめます。
2歳の子供にイライラするのは珍しいことではない
2歳の子供にイライラするのは、自分だけではありません。毎日いっしょにいるからこそ、かわいいだけでは済まない場面も増えます。特に2歳ごろは、成長のうれしさと大変さが一緒にやってくる時期です。
2歳は自我が強くなりやすい時期
2歳から3歳ごろは、いわゆるイヤイヤ期と呼ばれやすい時期です。自我が芽生え、自分の気持ちを通したい思いが強くなる一方で、まだ言葉では十分に説明できません。そのため、親にはただ拒否しているように見えても、本人の中では、やりたいのにできない、うまく伝わらない、わかってもらえない、というもどかしさが重なっています。保育の指針でも、この時期は自分の気持ちをうまく言葉で表現できないことや、思い通りにいかないことで大人が困るような行動が見られることが、発達の過程として説明されています。
イライラする自分を責めすぎると苦しくなる
2歳の子供にイライラしたあと、こんなことで腹が立つなんてと自分を責めると、心はさらに追い込まれます。追い込まれるほど余裕が減り、次のイライラも起きやすくなります。
だからまず大事なのは、怒らない親になることではなく、イライラしたあとに自分を必要以上に傷つけないことです。イライラするのは愛情がないからではなく、疲れや焦りが大きいサインのことも多いです。
2歳の子供にイライラしやすい理由
2歳児へのイライラは、子供の行動だけで起きているわけではありません。子供の発達特性と、親の余裕のなさが重なることで強くなりやすいです。
言いたいことをうまく伝えられない
2歳は言葉が増えてくる時期ですが、気持ちを細かく説明できるほどではありません。自分では嫌なことがあっても、何が嫌なのか自分でもはっきりわからず、泣く、怒る、拒否するという形で出ることもあります。自治体の2歳相談でも、2歳は自我が芽生えて「イヤ」を繰り返しやすく、子供自身も何が嫌なのかわからないことがあると案内されています。
親からすると、何が嫌なのかわからない、理由も言わない、ただ泣く、という状態はかなり消耗します。
だから、わかってくれない子にイライラしているというより、こちらも状況がつかめずに疲れてしまっている面があります。
何でも自分でやりたくなる
2歳は自分でやりたい気持ちが強くなる時期です。服を着る、靴を履く、スプーンを持つ、ボタンを押す。大人が手を出すと怒るのに、自分ひとりではまだうまくできないことも多いです。
この、やりたいのにできない流れは、子供にとっても大きなストレスですし、急いでいる親にとってもかなり苦しいです。
寝ない・食べない・動かないが重なる
2歳児との毎日で親が特に疲れやすいのは、寝ない、食べない、切り替わらないが重なった時です。特に寝かしつけは、頭ではもう寝る時間だとわかっていても、もっと遊びたい気持ちや眠るのが惜しい気持ちから、素直に応じないことがあります。ベネッセの解説でも、2歳ごろはイヤイヤ期や遊びたい気持ち、日中の運動量、お昼寝の長さなどが寝つきに影響するとされています。
親の疲れと時間のなさが積み重なる
同じ行動でも、親に余裕がある日は流せて、疲れている日は強く反応してしまうことがあります。
それは、子供が急に困った存在になったわけではなく、親の回復が足りていないからでもあります。2歳児の子育てでは、ひとり時間の少なさ、寝不足、家事との両立で、親の心の余白がとても減りやすいです。
2歳の子供にイライラした時の対処法
ここからは、今夜すぐ使いやすい対処法です。全部やる必要はありません。ひとつでも自分に合うものがあれば十分です。
まずは安全を確保して少し離れる
感情が一気に上がった時は、まず子供の安全を確認してから、ほんの少しだけ距離を取ります。別室に行かなくても、キッチンの端に立つ、洗面所で手を洗う、窓際に移動するだけでも大丈夫です。
2歳児は親の表情や声の強さに敏感なので、怒りをそのままぶつけるより、数十秒でも間を取る方が空気を壊しにくくなります。
息を長く吐いて体の緊張をゆるめる
イライラした時は、頭より先に体が緊張しています。肩に力が入り、呼吸が浅くなり、声も強くなりがちです。
そんな時は、吸うより吐くを長めに意識します。
鼻から軽く吸って、口からゆっくり長く吐く。
これを3回だけでも十分です。
ちゃんと深呼吸しなきゃと思わなくて大丈夫です。吐く時間を長くするだけでも変わります。
大切なのは、意識を少しずらして考えることが大切です。いきなりできると思わなくても大丈夫。
短い言葉に言い換える
イライラしている時ほど、説明が長くなり、責める言い方になりやすいです。2歳児には長い説教より、短い言葉の方が伝わりやすいです。
たとえば、早くしてよ、ではなく、靴を履こうね。
何回言わせるの、ではなく、次は手を洗おう。
だめでしょ、ではなく、ここで止まろうね。
という形です。
人格を責める言葉ではなく、次の動きを短く伝える方が、親も子供も荒れにくいです。
今日は通過できれば十分と考える
2歳児との日常は、毎回きれいに整えようとするとかなり苦しくなります。
朝なら、今日は家を出られたら十分。
食事なら、一口でも食べたら前進。
寝かしつけなら、泣いても最後に眠れたらよし。
このくらいの合格ラインに下げると、イライラが少し軽くなります。
2歳児に伝わりやすい関わり方
イライラを減らすには、その場しのぎだけでなく、2歳児に届きやすい関わり方に変えることも役立ちます。
指示は一つだけにする
2歳児は一度にたくさん言われると、うまく整理できないことがあります。
靴を履いて、バッグ持って、手を洗って、早くして、のように重ねると、親は伝えたつもりでも、子供には難しいです。
だから、まず靴、次はバッグ。というふうに、一つずつに分ける方が通りやすいです。
先回りしすぎず選ばせる
2歳は、自分で決めたい気持ちが強くなります。全部を親が決めるとぶつかりやすくなります。
そこで、小さな選択を渡します。
赤い服にする?青い服にする?
先に歯みがきする?トイレ行く?
こうすると、全部イヤではなく、自分で決めた感覚が持ちやすくなります。
気持ちを言葉にして代弁する
2歳は、自分の気持ちをまだうまく説明できません。だからこそ、大人が言葉にしてあげると落ち着きやすいことがあります。自治体の相談でも、2歳児には気持ちを言語化してもらうことに意味があり、嫌だったね、くやしかったねと代弁してもらうと気持ちをおさめやすいと案内されています。
たとえば
まだ遊びたかったね
自分でやりたかったね
うまくできなくて嫌だったね
このように短く言うだけでも、通じ方が変わることがあります。
子供が寝ない時にイライラする場合の整え方
2歳児のイライラで特に多いのが、夜の寝かしつけです。親も疲れている時間なので、ここで気持ちが切れやすくなります。
2歳で寝かしつけに苦労するのは珍しくない
2歳は、夜は寝る時間だとわかっていても、遊びたい、まだ寝たくない、もっとかまってほしい気持ちから素直に動けないことがあります。乳幼児では寝床に入るのを嫌がったり、寝つかない状態は約1〜3割に見られると、未就学児の睡眠指針でも示されています。
日中の遊びと夜の流れを整える
寝つきをよくするには、日中にたくさん遊ぶこと、夜は強い光を避けること、夕食やお風呂のタイミングを整えることが役立ちます。ベネッセでは、日中の運動、夕食やお風呂を就寝の2時間前までに済ませること、夜は暖色系の照明にすることなどが紹介されています。
寝ない日に親が壊れない考え方を持つ
寝かしつけは、うまくいかない日もあります。
そんな時に、早く寝てよを何度も重ねると、親も子もさらに苦しくなりやすいです。
今日は眠るまでの時間が長い日、と割り切ることも必要です。
子供を早く寝かせることだけでなく、親が怒鳴らずに終えることも大事な目標です。
毎日のイライラを軽くするチェックリスト
2歳児へのイライラは、その場だけの問題ではなく、生活の積み重ねで強くなります。ここを少し見直すだけでも違います。
体の疲れを見直す
次のような状態が続いていないか見てください。
- 寝不足が何日も続いている
- 食事を急いで済ませている
- 座る時間がほとんどない
- 体調不良を押して動いている
これがあると、イライラはかなり起きやすくなります。
予定を詰め込みすぎていないか確認する
- 朝にやることを入れすぎていないか
- 家事を全部完璧にやろうとしていないか
- 外出前の準備時間を短く見積もっていないか
子供が悪いというより、予定の方が苦しすぎることも多いです。
頼る相手を決めておく
- いざという時に連絡する人を一人決める
- 少しだけ代わってもらえる相手を考える
- 相談先をスマホに保存しておく
逃げ道が見えているだけでも、心は少し違います。
自分への基準を少し下げる
- ごはんは簡単でいい
- 片づけは半分でいい
- 今日は穏やかに終われたら合格
減らすことは手抜きではなく、親子を守るための調整です。
つらさが強い時はひとりで抱え込まなくていい
2歳児へのイライラはよくあることでも、苦しさが強すぎる時は一人で抱えなくて大丈夫です。
子育て相談につながっていい
こども家庭庁は、子育てや親子関係について相談できる窓口を案内しています。親子のための相談LINEでは、18歳未満の子供とその保護者などが匿名でも相談できます。
気持ちのつらさが続く時は早めに助けを求める
イライラだけでなく、気分の落ち込みや無力感が長く続く時は、早めに助けを求める方が安全です。厚生労働省は、地域の公的相談機関につながる「こころの健康相談統一ダイヤル」を案内しています。
今夜やること3つ
30秒でやること
今、息を長く吐いてください。
吸うより吐くを意識して、肩の力を少し抜きます。
それだけでも、気持ちの勢いは少し下がります。
3分でやること
メモに一行だけ書いてください。
今日いちばんイライラした場面はどこだったか。
子供が悪いではなく、自分は何に追い詰められていたかを書きます。
たとえば
朝の時間が足りなかった
寝不足だった
寝かしつけで限界だった
このくらい短くで十分です。
明日やること
明日の合格ラインを一つ下げてください。
全部ちゃんとやるではなく、一つ減らすです。
2歳の子供にイライラする日をゼロにするより、少し壊れにくくする方が先です。
あなたが少し楽になることは、子供にとってもちゃんといい方向につながります。


